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’17年11月まで

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アパルトマン エレベーター取り付け


アパルトマン エレベーター取り付け_d0117217_784364.jpg
未だ無いエレベーター、もし、付けるとなると、ここ。
渡仏して、大変な思いをする事の一番を挙げろと言われたら、
迷う事無く、“部屋までスーツケースを持ち上がること”と答えます。
ちなみに私の部屋は仏式2階、日本式でいうところの3階に位置しています。

エコノミークラスの制限一杯、20キロが詰まったスーツケースを上げるには人力しかありません。
初めての際、たまたま親切なムッシュがその場にいて、持って上がってくれました。

そう言うやり取りも味なものですが、そういつも幸運はころがってやしません。
リフト(エレベーター)が付いたならと思うのが、この時です。

RERやメトロでパリ入りした経験のある方ならお分かりかと思いますが、地上への階段を見上げながら、
この時ばかりは頑丈で鈍重なスーツケースを恨みたくなります。
次回は軽量な布製に買い替えてやろうと思うのが、この時です。

なのに、最初の総会でリフト取り付けの動議が出た旨、聞いたときには、実は悲喜相半ばでした。

なぜかというと。
よくよく考えると必要なのは滞在中の延べ2回の来た時と、去る時だけです。
エレベーターが付いたとしても、降りて来るのを待つ間に部屋にたどり着けそうです。

勿論、リフト本体に、取り付ける改装工事に、取り付け工賃、これらは当然我々現大家の分担 支払い、
更に、今後は管理費が計上されて来ます。
私の場合は利用頻度の割りに、負担が大きいと思ったのです。

もっとも、ここいらの事は不公平が無いよう計らいがあって、上階に行くにつれて、分担割合が
増すのですね。
こういった事も、総会資料に全部載っていて、2階と6階の同じ位の面積の部屋で比べると、6階が
ほぼ倍の負担割りになっていました。

幸か不幸か今回は沙汰止みになりました。
というか、リフトをらせん階段の間を通すにはそれ以下のサイズでなければなりませんが、現行の
ものだとその小さな物がないらしいのです。
今後更に小さなサイズの物が出現すれば、再燃するかもしれません。

仄聞するところに拠ると、こういった動議を撥ね付けるのはいつも、何とお年寄りなのだそうです。
上階のお年寄りに、身体が楽になると甘言で誘っても、年金生活のお財布の口を緩めるには至らない
ようです。

ちなみに数年前の熱暑の際、リフトの無い上階から、水を買いに降りるのを厭うた為に、脱水で
亡くなったお年寄りが、少なからずいたのだとも聞きました。


# by so429 | 2007-05-30 07:12 | アパルトマンあれこれ

アパルトマン 外壁掃除


アパルトマン 外壁掃除_d0117217_603636.jpg
たしかに、薄汚れてます。
通常、10数年に一度汚れ落しをすると言います。

2006年の3月初旬だったか、掃除に掛かったとパリスタッフから連絡が入りました。
4月下旬に渡仏の予定をしまして、その頃にはきれいに仕上がったアパルトマンを見られると、
疑いもしませんでした。

が。
渡仏したその日、足場がしっかり組まれたまま、終わる気配は更になし。

そして明くる朝。
出掛ける支度をしていたら、窓の外(?!)からノックの音が・・。(ここ実質3階です!)
「エクスキュゼ・モア、マダム、扉を閉めてください。」と熊さんみたいな職人さんがにゅっと。
びーーっくりしたのなんの。
見ると、8:30を回り、作業開始だったのでした。

滞在半月の間も一向に終わる気配はなし。
結局、7月くらいまで掛かったようで、その間実に4ヶ月。

ここに日中居る人は、たまったもんじゃありません。
なぜって、その間、昼間扉は締め切らないと、粉塵が入ってきます。
窓の外を人が行き交うので、カーテンも引いたまんま。
ああ、そっか、その間は例えばカフェで、あるいは公園で過ごせばいいのかも、気持ちのよい
季節ですしね。

さていったい、どういう掃除を繰り広げるのか。
水を吹き付けるとか、洗剤でごしごしこするとか、私、そう思っていました。
あにはからんや、ごんごんがりがりと“削る”のですよ。

石で出来た外壁の汚れの乗った層を、それごと削り取ってしまおう、という訳なのです。
この調子で刻々、壁が痩せ細って行くとすると、200年、300年先は?


# by so429 | 2007-05-29 06:03 | アパルトマンあれこれ

アパルトマン総会


契約時、明くる年に外壁工事があると聞きました。
「プレゼントします。」と、元大家さん。
つまり、その工事費用¥200.000位でしょうか、は元大家が持ってくれると言います。
10何年ごとに、大家“連”了解のもと、大々的な掃除をするらしいのです。

こうして建物ごと何かする場合、必ずその年の総会に諮って決を取るようです。
例えば、中庭の庭木が朽ちたので、植え替えるかどうか。
大きい議題では、エレベーターを付けるかどうか。(これは、また別の機会に。)

総会後、こういった決議事項が載った分厚い冊子が、届きます。
その前に、出欠伺いが郵便で来て、委任するならサインして送り返します。ここいらの段取りは
日本と変わるところがありません。

今のところも今後も、出席する事はあるまいと思いますが、冊子には何を否決したとか可決に及ん
だとか、逐一載っています。
掃除一つ取っても、廊下に延々渡ったカーペットを、剥がした、掃除した、再度取り付けた、
それぞれに幾らが掛かったなど細部に到って報告がなされます。

支払いなどは“配分率”なるものが各大家ごとに定まっています。
各部屋の広さによる千分率なので、各フロア6戸×6階(仏式)で、我がアパートの大家は35軒
(最上階の日本式7階は下の階より1戸少ないのも妙です。)1000を単純に35で割って28
くらいが平均値となります。
例えば総額¥1000の支払いに対して平均で¥28の分担をする訳です。
総会冊子には全35軒の大家の支払い負担額が一覧になっていて、一目瞭然です。
ちなみに大きい所で負担率は35、最小で15、とあります、6畳くらいでしょうか、しかとは
わかりませんが。

だいたい、一つのフロアで34があったり、20があったり様々なのはわかるとして、その真上や
真下が同じ広さでは無いのも妙で、各フロアの面積は動かせないとして、そこをどう区画するかが、
各フロアごとに違うというのは、私に取っては面白い事です。

未だ、最上階へ足を運んだ事が無いのですが、次回汗をかいて7階までらせんを登って見学して
来ようと思っています。


# by so429 | 2007-05-28 07:09 | アパルトマンあれこれ

次回、どうする?


こんにちは、聡です。

次回、どうする?_d0117217_23512719.jpg
らっきょう、漬けました。

塩漬けは省いてるので、いとも簡単。
でも、根っこや芽を取るのが面倒で気が重いのです、そこのとこは。

夕飯後、TVを見ながらゆっくり始末しようと
テーブルに拡げたら、あちこち伸びて来た
6本の手。
根っこを切る人、皮を剥く人、点検する人、
と、たちまち分業。思わぬ早さで片付いて
嬉しいではありませんか。

みんなの手の掛かったらっきょう、
カレーもさぞやおいしい事でしょう。

ところで。

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# by so429 | 2007-05-27 00:04 | よしなしごと

“本”本契約


“本”本契約_d0117217_705042.jpg
待ちわびた、言わば“この部屋はマダムのもんよ”の契約書です。

後は、何ごとに拠らずメールでした。
スタッフ氏との間でこまごまと、何度メールが行き交った事でしょう。

たとえば、財産管理が夫と共有なのか別なのか、別ならその証明はあるのか(んなもんありませんて。)別なのが日本の慣習である事を、フランスの日本大使館に公証人自ら問い合わせ納得
してもらう事やら。
例の学生さんの退出に伴い発生する、法で定められた明渡しの立会い(エタ・デ・リウ)はいつ
なのか、立ち会ってくれる元大家との連絡とか。

走ってくれたのはスタッフ氏、こちらは座して待つしかありません。

やがて待つ事3ヶ月、5月の下旬、正式に契約が成立したのでした。
あちらの公証人の腰が重かった事(良く在る事です。と今なら言えますが。)が手伝って、
予定日から遅れに遅れなんと20日も超過。日本じゃありえない・・。

これは後から思うと、何だかんだと遅くなるフランスの事情を知っている社が、そこんとこを
見越して、ともかく早めを予定してしまい、それに沿って回る様に、深謀遠慮を図ってくれたの
かもしれません。


# by so429 | 2007-05-26 07:03 | アパルトマンあれこれ